今回は
『年金だけで生活できるの?
【65歳からもらえる年金】』
についてお話します。
原則 65 歳から
年金をもらうことができます。
一番始めに感じることは
『どのくらい受け取れるのか?』
『ぜいたくは出来ないまでも
年金での生活は可能なのか?』
ではないでしょうか。
生活費として賄えるならよし、
足りないのなら補填することをを
考慮する必要がある。
そのためにも、
もらえる年金額と生活費
バランスを知っておきましょう。
例えば、会社員や公務員、
パートやアルバイトなど、
厚生年金に入っている方は、
厚生年金と国民年金から
年金がもらえます。
では、
年金額は大体どのくらいか?
生活にかかる費用は?、
生活費はどのくらい必要?
この年金額と生活費のバランス、
とても気になるところです。
そこで厚生労働省などの統計データから、
もらえる年金額と必要となる生活費を
ご紹介していきます。
年金の見込み額の調べ方も
ご紹介しますので、
ぜひ最後までお付き合いください。
まずは、
厚生労働省の『厚生年金保険・国民年金事業年報(令和元年度)』より、
65 歳からもらえる老後の年金である
『国民年金の老齢基礎年金』と
『厚生年金の老齢厚生年金』
実際に支給されている年金額を
ご紹介いたします。
平均額とはなりますが、
制度別・性別などの年金額を
お伝えいたします。
次に、生命保険文化センターの
『老後の最低日常生活費』より、
生活費はどのくらい必要となるのか?
『老後の最低日常生活費』
をお伝えいたします。
夫婦共に会社で働く共働きのご家族や、
旦那さんもしくは奥さんが会社員のご家族、
夫婦でお店などを切り盛りする
自営業のご家族の最低生活費を
ご紹介いたします。
あくまで平均額ですが、
もらえる年金額と最低生活費のバランス、
参考にしてみてください。
実際に支給されている年金額
ご紹介していく
『厚生年金保険・国民年金事業年報(令和元年度)』
という資料、実は A4 で 58 ページあります。
注意書きなど細かく載っていますが、
わかりやすさを優先して割愛し、
金額についても千円単位に
数字を丸めてお伝えいたします。
最初は、自営業やフリーランス、
専業主婦(主夫)などをずっと
続けてきた方が受け取る
国民年金から入っていきます。
国民年金からもらえる老後の年金は
『老齢基礎年金』です。
この年金の平均支給額は、
月に約 5.6 万円です(平成 30 年度末現在)。
老齢基礎年金という年金は、
20 歳から 60 歳までの 40 年間、
すべて保険料を支払うと
満額の年金額となります。
ちなみに満額となった場合の
月の支給額は約 6.5 万円です。
統計だと約 5.6 万円です。
満額の方は少ないのかも知れません。
男女別でみてみると、
男性が約 5.9 万円で
女性が約 5.4 万円となっています。
次に、会社員や公務員、
バートやアルバイトの方などが
受け取る厚生年金です。
厚生年金と国民年金2つもらえます。
厚生年金の老齢厚生年金と
国民年金の老齢基礎年金
2つの年金の合計額となります。
厚生年金の平均支給額は、
月に約 14.4 万円
(平成 30 年度末現在)と
なっています。
男女別にみてみると、
男性は約 16.5 万円、
女性は約 10.3 万円
となっています。
厚生年金は、
給料の金額や賞与などの金額、
年金への加入期間などをもとに
年金額が決まります。
そのため差が生まれている状況です。
これらの金額からご家族、
夫婦で受け取る年金額を
計算してみましょう。
例えば、旦那さんが会社で働いていて、
奥さんが専業主婦の場合、
約 16.5 万円と約 5.4 万円で
約 21.9 万円の年金額と
いうことになります。
夫婦共働きの場合だと、
約 16.5 万円 + 約 10.3 万円
で月に約 26.8 万円の年金額
となります。
ご夫婦で自営業を営んでいると、
約 5.9 万円 + 約 5.4 万円で、
月に約 11.3 万円となります。
あくまで平均額ですが、
もらえる年金額が出揃いました。
老後の最低日常生活費
生命保険文化センターの
『老後の最低日常生活費』より、
老後に必要となる生活費をみていきます。
生命保険文化センターが
行った意識調査によると、
夫婦 2 人で老後生活を送る上で
必要と考える最低日常生活費は
月額で平均 22.1 万円となっています。
調査の分布で一番多かった金額帯は
『 20 万円 ~ 25 万円』です。
ちなみに、ゆとりある老後生活費は
平均 36.1 万円でした。
最低日常生活費は月額で
平均 22.1 万円でした。
もらえる年金額と比較してみます。
働き方別にみていくと、
共働き夫婦の受け取る年金額は
約 26.8 万円、
22.1 万円と比較すると、
約 4.7 万円多くなります。
会社員と専業主婦の場合、
受け取る年金額は約 21.9 万円、
22.1 万円と比較すると、
少し足りない状況です。
夫婦で自営業の場合、
受け取る年金額は約 11.3 万円、
22.1 万円と比較すると
大幅に足りない結果となります。
平均額でのお話ですから
あなた自身にも当てはまる、
とは限りません。
老後にもらえる年金額と
その時の生活費について、
意識するきっかけになれば幸いです。
『自分の年金の見込みを知りたい!』
そう感じた方のために、
もらえる年金額の見込み額を
調べる方法を簡単に
ご紹介して終わりたいと思います。
年金額の見込額を知る方法、
おすすめは『ねんきんネット』
を活用する方法です。
見込み額の確認だけではなく、
試算条件を設定することで
今後の働き方に合わせて
変化する金額を試算できます。
例えば、
今後は転職することを想定して、
職業などを選択、給料の見込額と
働く期間などを入力すれば、
パッと年金の見込み額が出てきます。
また、年金をもらう年齢を早くできる
『繰上げ』や『繰下げ』を
使った場合の見込額などを
試算することもできます。
いつ受け取り始めるのが
最適かわかるかも知れません。
ご参考になれば幸いです。