今回は
『年金はいくら支払われている?』
についてお話いたします。
10 年以上
国民年金の保険料を払った方は、
年金を受け取る資格
『受給資格』が発生し、
国民年金の『老齢基礎年金』を
受け取ることができます。
併せて厚生年金や共済組合への
加入期間が1ヵ月以上あれば、
厚生年金の『老齢厚生年金』も
受け取れます。
1ヵ月以上が条件ですので、
自営業の方でも専業主婦の方でも、
新卒で会社に勤めたことがある、
結婚後にパートに出た方は
『老齢基礎年金』と併せて
『老齢厚生年金』が受け取れます。
では実際の話、
年金額いくら支払われているのか?
気になるところです!
そこで今回は
令和 3 年 12 月作成
厚生労働省
『厚生年金保険・国民年金事業の概況(令和 2 年度)』
から令和 2 年度末において、
年金はいくら支払われているのか。
平均額とはなりますが、
ご紹介したいと思います。
まず、自営業やフリーランス、
専業主婦(主夫)などの方が
受け取る国民年金からいきます。
(令和 2 年度末現在)
国民年金の『老齢基礎年金』
平均の年金額は
約 56,000 円(月額)です。
老齢基礎年金は、
保険料を支払った月数で計算されます。
20 歳から 60 歳までの 40 年間、
すべて保険料を支払った場合の年金額は、
約 6 万 5,000 円(月額)です。
つまり、
満額の約 6万 5,000 円に対して、
実際の平均額は約 56,000 円
というわけですね。
なお、この金額は保険料を
25 年以上払った方の平均額です。
25 年未満になると、
約 19,000 円となっています。
以前は 25 年以上が条件だったため、
このような区分があります。
老齢基礎年金の繰上げを
選択する割合は 11.1 %、
繰下げを選択する割合は
1.6 %となっています。
次に、会社などで働く方の年金です。
会社員や契約社員、バートやアルバイト、
派遣社員の方などが受け取る厚生年金、
『老齢厚生年金』です。
国民年金の『老齢基礎年金』も
合わせた金額となります。
年金をもらえる権利が確定した方、
現に受け取っていない方を
含むデータとなります。
25 年以上の方の平均の年金額は、
約 144,000 円です。
25 年未満だと、
約 61,000 円となっています。
老齢厚生年金の金額は、
給料などから年金額が決定されます。
そのため、男女差が生まれます。
男性は、約 170,000 円、
女性は、約 109,000 円です。
ちなみに、国民年金は、
男女で差はありません。
例えば、旦那さんが会社員で
奥さんは専業主婦としてきた場合、
ご夫婦が 65 歳になって受け取る年金の
平均額を計算してみましょう。
旦那さんは
老齢厚生年金と老齢基礎年金で
約 170,000 円でした、
奥さんは老齢基礎年の
約 56,000 円でした、
合計約 226,000 円、
統計データから計算すると
このような金額になります。
繰上げを選択する方は全体の 0.5 %、
繰下げを選択する方は 1.0 %、
65 歳から受け取る方は 98.5 %となっています。
ご参考になれば幸いです。