ねんきん定期便で遺族厚生年金を計算
『ねんきん定期便』を使って
『遺族厚生年金』の概算額を出すお話です。
ねんきん定期便は、誕生日の月に届きます。
大体がハガキで届きますが、
年齢によっては封書の場合もあります。
ねんきん定期便は2種類ある
早速、遺族厚生年金の概算額の計算を
ご紹介したいのですがその前に。
実はこのねんきん定期便、2種類あります。
年金をもらっている方用もありますが、
今回は含めません。
50歳を境にして記載方法が違います。
・50歳未満の『ねんきん定期便』
現時点での老後にもらえる年金額が載っています。
これまでに払ってきた保険料を基に計算した金額。
例えば40歳なら40歳時点でもらえる年金額です。
実際にはもらうことはできませんが、
今後も保険料を払っていけば記載の年金額も増えていく。
このような考え方で作成されています。
・50歳以上の『ねんきん定期便』
現在加入している年金制度にこのまま60歳まで
加入して保険料を払い続けることを想定しています。
60歳までに払うであろう保険料の予想額で計算。
老後にもらえるであろう年金額が載っているわけです。
今後、記載の年金額が増えることは原則ないわけです。
ねんきん定期便の2つの項目
お持ちの『ねんきん定期便』をご確認ください。
2つの項目をつかって計算していきます。
1.「これまでの年金加入期間」の
「厚生年金保険」の月数
2.老齢厚生年金の金額
1)50歳未満のねんきん定期便
「これまでの加入実績に応じた年金額と~」の
「老齢厚生年金」の金額です。
2)50歳以上のねんきん定期便
「老齢年金の種類と見込額」の一番右の
「老齢厚生年金」の金額です。
遺族厚生年金の概算額の計算方法
ご確認の厚生年金の月数は
300未満でしょうか?300以上でしょうか?
300月以上の方は計算が簡単です。
老齢厚生年金の金額に3/4、75%を
掛けた金額が遺族厚生年金の金額になります。
300月未満の方は少し手間がかかります。
老齢厚生年金の金額を月数で割ってください。
1箇月分の金額を出します。
概算なので出た金額の端数は適当に切ってください。
その1箇月分の金額に300を掛けましょう。
厚生年金への加入が短い方が亡くなった場合でも
300月(25年)厚生年金へ加入したものとして
遺族厚生年金は計算されます。
300を掛けて出た金額の3/4、75%が
遺族厚生年金の金額となります。
ねんきん定期便(50歳以上)の注意点
50歳以上のねんきん定期便については、
60歳時点での遺族厚生年金の金額と
なることにご注意ください。
ご参考になれば幸いです。