商品の運用指図「スイッチング」とは?
イデコの加入を決めたら運営管理機関と商品を選んで、
運用していくことになります。
運用を始めたら、定期的な運用指図が必要になってきます。
覚えておいてほしい運用指図はふたつあって
「配分変更」と「スイッチング」です。
前回、配分変更についてお話しましたので、
今回は、商品の運用指図「スイッチング」についてお話いたします。
配分変更とスイッチング
運用指図には2種類あります。配分変更とスイッチングです。
今回は、スイッチングを取り上げます。
スイッチングとは、現時点で保有している運用商品の資産を変更すること。
これまでに増やしてきた運用商品の資産の全部または一部を売却し、
その売却代金で別の運用商品を購入することです。
例えば、商品Aに積み立ててきた100万円のうち、
半分の50万円分を売却して、
その売却代金で商品Bを購入するという流れになります。
売却した際に利益が出ても、イデコは運用益非課税ですので
目減りすることなく購入代金として使えるのは嬉しいかぎり。
しかし、商品によっては手数料が発生する場合があります。
投資信託商品では「信託財産留保額」
保険商品では「解約控除」
この手数料はスイッチングの運用指図をするごとに発生するため、
結構なコストになる可能性もありますから、スイッチングを検討する時には
運営管理機関に確認しておくといいと思います。
手続きについては、いつでもインターネット経由か電話で。
売却したい商品と購入したい商品をセットで申し込むことになり、
完了するまでの期間はそれらの商品によって三日から一週間程度かかる、
という運営管理機関が多いです。
スイッチングの注意点
スイッチングと配分変更の手続きは別々の手続きです。
Cという商品の運用を完全にやめたい、今後も購入はしない場合には、
スイッチング完了後に、続けて配分変更の手続きもしないといけません。
売却したCという商品の掛け金の運用割合を0%にして、
新たに購入したDという商品の運用割合を指定する手続きが
必要となります。
前回と今回でお話しましたふたつの運用指図の大きな違いは
配分変更 → 将来に向かって、今後の掛け金においての変更
スイッチング → 過去に遡って、増やしてきた資産においての変更
となります。
ご参考になれば幸いです。