「加入者」と「運用指図者」どう違うの?

用語として説明すると、

加入者:

確定拠出年金制度に加入して掛金を積み立てる人のこと。

運用指図者:

掛金の積み立てを行わずに年金資産の運用のみを行う人のこと。

運用指図:

加入者等が自分の年金資産で運用する商品を運営管理機関に

対して指示すること。

となるのですが・・・。

今回は「加入者」と「運用指図者」の違いについてお話いたします。

 

 

加入者と運用指図者

わかりやすく言い換えますね。

加入者とは、毎月の掛け金を拠出しながら商品の購入や変更、

解約などを指示する人のことです。

運用指図者とは、商品の購入や変更、解約などを

指示するだけの人のことです。

 

イデコに加入すれば毎月掛け金を拠出して

運用をしていくのですから、加入者はイメージしやすいと思います。

 

ここでは、運用指図者にスポットを当ててみたいと思います。

掛け金を拠出しないで運用の指示だけをする場合とは

どのようなケースがあるのか?

 

運用指図者

3つのケースが考えられます。

 

まずは、掛け金を払えなくなったために加入者の資格を喪失して

運用指図者となるケース。

この場合は、掛け金の拠出はせずにこれまでに積み立てた

年金資産のみを回していく、運用していくことになります。

 

次に、イデコは60歳未満まで加入することができますが、

60歳で老後の年金を貰うためには、通算10年の加入期間が必要です。

10年に満たない加入者は年金を貰う開始年齢が後ろにずれます。

細かいルールはさておき、例えば55歳からイデコを始めた方は

63歳から貰えるようになります。

つまり、55歳から60歳までが加入者で60歳から63歳までは

運用指図者となるケース。

 

最後は、60歳までに10年の加入期間があって、

60歳から年金を貰える方があえて年金を一切受け取らずに

運用を継続していくケースです。一部を貰って一部を運用も可能です。

年金の請求は70歳までに行えばよいので、これまでに貯めてきた

増やしてきた年金資産すべてを元本として運用を継続する。

これは「長期投資」および「運用益非課税」のメリットを10年延長

すると考えてもいいと思います。

 

ご参考になれば幸いです。