20代の会社員既婚(夫婦)がイデコを始めるなら?
イデコは20歳から加入することができますが、
老後の年金づくりは
『始める年代』 20代・30代・40代・50代
『職業』 会社員・公務員・自営業・専業主婦(主夫)
『生活環境』 独身・既婚(夫婦)・既婚(夫婦+子ども)
などによって大きく違ってきます。
状況に応じて、どのような「運用商品のポートフォリオ」を
組めばよいのかご提案してみたいと思います。
今回は、20代の会社員既婚(夫婦)の方を対象としてお話いたします。
今後予定される出費と夫婦の職業による掛け金の上限額の違い
今後予定される出費とは、出産のご予定や教育にかかる費用など。
イデコは60歳以降まで年金資産を引き出すことができません。
高額な出費が見込まれる場合には、イデコではなく
NISAなどいつでも現金化できる制度を活用するのも一つの方法です。
夫婦の職業というのは、
配偶者が会社員だと掛け金の上限額12,000円から23,000円、
公務員なら12,000円、専業主婦なら23,000円、自営業なら68,000円です。
最低5,000円で1,000円単位で決めることになります。
夫婦で加入するなら、それぞれの掛け金や運用商品の購入割合など
多様な組み合わせを試すことができます。
分散投資と長期投資
もし、夫婦でイデコに加入できる場合には、
それぞれの上限額を活用した幅広い分散投資が可能となります。
さらに20代ということで、イデコ支給の60歳まで30数年ありますから、
分散投資と長期投資でリスクを抑えることも可能です。
夫婦共働きであれば出産や育児の際には収入は一時的に減るでしょうし、
教育にかかる費用も必要になってきます。
掛け金の金額は、年1回の変更で上手く調整するといいと思います。
運用商品のポートフォリオは、大きなリスクをとらず、
それなりのリターンを目指すのはいかがでしょうか。
・国内株式20%~30%
・海外株式20%~30%
・国内債券20%~30%
・海外債券20%~30%
とバランスよく組んでみるのはいかがでしょうか。
リターンを増やしたい場合は株式を多めに、
リスクを抑えたいなら債券を多めにするといいです。
最後に、20代の方によくある
「60歳まで掛け金を払い続けることできるか心配」というご意見。
もしかしたら、確定拠出年金と「年金」という単語が入っているので、
掛け金は毎月支払うものと誤解しているのではないでしょうか?
もちろん払えるなら払うに越したことはないのですが、
掛け金の引き落とし口座にお金がなければ、その月は掛け金の追加なし
となるだけです。
国民年金保険料が未納の場合には、
後から連絡がきたりハガキがきたりしますがイデコはないのでご心配なく。
ご参考になれば幸いです。