10年年金 8月から始まります!

これまでは老後の年金を受け取るための条件は、

「国民年金保険料を25年納めている人」でした。

会社などで働いていると厚生年金保険料を給料から天引きされますが、

その保険料に国民年金保険料も含まれています。

なので、会社に勤めて納めていた厚生年金保険料と学生や自営業などの

時に納めていた国民年金保険料。この2つの期間の合計が25年ある人が

老後の年金をもらえる対象者ということになります。

本来は、保険料を免除していた期間なども計算に入れるのですが、

とても複雑になってしまうので省きますね。

今回は、この25年が今年の8月から10年になるというお話です。

 

 

年金事務所などの窓口への請求が必要

10年年金の対象者には、日本年金機構から黄色い封筒が順次届きます。

黄色い封筒が届いても、年金事務所などの窓口に同封の年金請求書を

提出しないと年金はもらえないので注意が必要です。

もし、ご両親やお知り合いの方で

「日本年金機構から黄色い封筒が届いた」という方がいらっしゃれば

教えてあげてくださいね。

 

10年保険料を納めた時の年金額

老齢基礎年金で月1万6千円程度です。ちょっと少ないですよね。

10年で老後の年金が支給されますが、現役世代の方であれば

10年以上の保険料を納めることを目指すのがいいと思います。

 

将来の年金額を増やす方法

1.任意加入制度

任意加入制度とは、65歳まで国民年金保険料を納めること。

原則、20歳から60歳までの期間における40年の保険料納付が

限度となりますが、この40年に達していない場合は任意加入が可能です。

 

2.繰り下げ制度

繰り下げ制度とは、年金を受け取る年齢を66歳以降70歳までずらす、

遅らせること。一ヵ月単位の繰り下げができ年金額が0.7%増額されます。

1年繰り下げると年金額が8.4%増えることになります。

 

3.後納・追納制度

後納:納め忘れた保険料があれば後から納めることができます。

追納:免除や猶予していた保険料があれば納めることができます。

後納は5年以内、追納は10年以内という期限があります。

 

また、学生や自営業の方で国民年金保険料だけを納めている方は、

国民年金基金保険料を納めることで年金額を増やすことが出来ます。

国民年金基金保険料は月額400円です。

 

ご参考になれば幸いです。