今回は、アンゾフの『事業拡大マトリクス』をご紹介いたします。
このフレームワークは、「市場」と「製品」という2つの軸に「新規」と「既存」という区分けから出来るマトリクスを活用して思考をまとめます。
☆ 今後、どの方向へ企業を成長させていくか考えたい。
☆ 顧客ターゲット層を明確にした営業戦略を練りたい。
☆ 製品の販売方法や魅せ方を論理的に検討したい。
上記のようなニーズを満たしてくれます。
『事業拡大マトリクス』
【市場浸透戦略】
現在のマーケットシェアを高める戦略。収益性を高め事業を安定させます。八百屋さんであれば、より安い仕入れ先を発掘して原価率を下げる、値上げをして利益率を上げるなど。
【新製品開発戦略】
現在の顧客に対して新製品を投入して成長を図る戦略。販路も顧客も同じですが新しいニーズの発見が必須。八百屋さんであれば、野菜に合うドレッシングを開発するなど。
【新市場開拓戦略】
現在の商品を新しい顧客層へ拡げる成長戦略。既存の顧客以外への市場、商品の新たな価値を見出す。八百屋さんであれば、消費者のみならず学校の給食や企業の社食などの市場を狙うなど。
【多角化戦略】
業界内での多角化、他業界への進出チャンスもあるがリスクも高い戦略。八百屋さんであれば、上記の社食の市場で知り合った外食産業の企業との共同で行うドレッシングなどの調味料開発など。
八百屋さんの例えは単純過ぎるかも知れませんが、参考になれば・・・。
このフレームワークの良い点は戦略の選定だけではなく、どの戦略に稼動を割くべきか明確になる点だと思います。
それではまた。