労働時間とは

どのような時が労働時間となるのか、についてお話します。

会社で実際に働いている時は、

労働時間だと胸を張って言えると思います。

 

では、制服に着替える時間や仕事をするための準備の時間、

仕事終わりの片付けの時間について

「労働時間ですか?」と聞かれると、

なかなか判断が難しいところだと思います。

 

そこで、判断基準をご紹介いたしますね。

知ってしまえば実に簡単です。

 

 

実労働時間』という考え方がありまして、

使用者の指揮監督下にあるか否か』で判断します。

 

ざっくりと言い換えれば

会社からの指示があれば、

すぐ対応できる状態になっているかそうでないか』です。

 

例えば、会社にいて仕事が一段落ついたとしましょう。

飲み物を飲みながら一息ついているこの状態、

働いているかと言えばそうではない、ですよね。

 

でも、上司から「これお願いしていい?」と指示があれば、

すぐに対応できる状態ではあります。

このような場合は、使用者の指揮監督下となり実労働時間となる、

つまり、給料が出る労働時間にカウントされます。

 

この『実労働時間』を細かくみると、

3つの時間に分けることができます。

 

1.実作業時間 

実際に手を動かして頭を働かせて仕事をしている時間ですね。

 

2.手待ち時間(待機時間)

次の仕事を待っている時間ですね。

ですので、お昼の休憩であっても来客があれば

すぐに対応せざるを得ない場合はこの手待ち時間と言えます。

 

3.準備・整理時間

一概には言えませんが、

仕事をする上で通常必要な準備であれば労働時間となります。

 

このような視点でみていくと

作業着や制服に着替える時間や、朝の朝礼や体操など、

会社から指示がある場合は

労働時間となりますし、就業時間中の移動、

営業の方なら外回り、総務や経理の方なら

郵便局や銀行への往復なども労働時間となることが

わかると思います。

 

ご参考になれば幸いです。